Jess Dela Mercedが贈る、心をつかむショートフィルムを作るための5つのヒント
My RØDE Reelが現在開催中です。賞金総額25万ドルの大賞を獲得するチャンスがあります。ショートフィルムコンペティション史上最高額の賞金です。応募に必要なのは、3分以内のショートフィルムと、メイキング映像を提出することだけです。
受賞作品は、Sunday Emerson Gullifer、Jess dela Merced 、Ryan Connollyからなる、名誉ある審査員団によって選出されます。3人は、映画制作、脚本、監督において豊富な経験を有しています。審査員が注目するのは、創造性、確かな技術力、そして素晴らしい物語を備えた作品です。

Jess dela Mercedは、サンフランシスコ出身の高い評価を受ける脚本家兼監督です。Spike Leeの指導のもとで制作した「HYPEBEASTS」や、Paul Feigがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、現在テレビシリーズ化が進められている「PHONY」など、数々の大成功を収めたショートフィルムを手がけています。
ショートフィルム制作に欠かせない要素について、Jessが挙げる主なヒントをご紹介します。
素早く本題に入り、素早く締めくくる
ショートフィルムがそう呼ばれるのには理由があります。確かに、現代では人々の集中力が続く時間は短くなっています。しかし、それ以上に重要なのは、効率的なストーリーテリングが最大のインパクトを生むということです。長編映画のように舞台設定を説明し、主人公を紹介することに時間をかけるのではなく、観客をアクションが起きている物語の真っただ中へ、いきなり引き込みましょう。
観客はすぐに状況を理解してくれると信じてください。映画制作におけるあらゆる要素は、物語に奉仕するためにあることを忘れないようにしましょう。どれほどクールなショットや高価なカメラワークでも、惜しみすぎてはいけません。物語が最も必要とする場面で呼吸できるよう、余分な部分を思い切って削ることを恐れないでください。
自分が情熱を注げる物語にする
長年映画を作ってきて学んだことがあるとすれば、映画制作にはお金と時間がかかるということです。ならば、そのお金と時間、エネルギーをすべて自分が心から大切に思うものに注いではどうでしょうか。あなたにとって最も大切なものは何ですか? 他の誰にも語れない、自分だからこそ語れる物語は何でしょうか? 映画制作は困難であり、完成した作品とは一生付き合っていくことになります。だからこそ、自分にとって意味のあるものを作りましょう。
HYPEBEASTS – Jess dela Mercedによるショートフィルム。
具体性を持たせる
前のヒントを踏まえると、自分にとって大切なことが観客にとっても大切とは限らないと思うかもしれません。しかし、それは違います。他人が望みそうなものを作るのではなく、自分が本当に伝えたいものを作りましょう。観客は、作り手の声や個性がはっきりと感じられる、個人的な物語に心を動かされます。信じられないかもしれませんが、そのほうが物語により深く共感してくれるのです。物語を具体的に描けば描くほど、より普遍的に受け入れられると私は感じています。具体性が世界に彩りを与えるのです。
映像表現を余すところなく活用する
物語が常に主役であることに変わりはありません。しかし、物語を実現するために映像表現のあらゆる要素を活用することも同じくらい重要です。フレームのあらゆる部分に、ドラマ、コメディ、あるいは不条理な表現の可能性があると私は考えています。たとえば、ひとつのフレーム内に複数のストーリーラインを存在させるのが好きです。その際、前景や背景で何が起きているかも忘れないようにします。
最も視覚的に魅力的な方法で物語を前進させましょう。カメラの動かし方、ブロッキングの組み立て方、興味深くユニークな瞬間の捉え方について、巧みでより洗練された方法を考えてみてください。美術や衣装のデザインを活用して、登場人物をさらに深く描き出しましょう。音や音楽を使って、観客をこの体験にしっかりと没入させてください。シンプルに言えば、説明するのではなく、見せることです。
PHONY – Jess dela Mercedによるショートフィルム。
本物の俳優を起用する
時間と労力をかけて、プロの俳優をオーディションしましょう。急場しのぎで友人やルームメイトに出演してもらうのもよいですが、プロのほうが優れた演技を引き出せるだけでなく、彼らと効果的にコミュニケーションを取る方法も学べます。優れた監督になるために、継続的に鍛える必要がある重要な能力のひとつです。
ショートフィルムを、映画制作者として成長する機会にしましょう。ショートフィルムは自分を売り込む素晴らしい名刺になりますが、実際には次の作品へ進むためのステップでもあります。うまくいったこと、いかなかったことを記録してください。映画制作者としての自分について、多くを学べるはずです。
My RØDE Reelの応募受付は現在開催中で、締切は2021年10月20日(水)午前10時です。詳細はmyrodereel.comをご覧ください。さあ、撮影を始めましょう!