Wireless GO IIの「マージ」モードと「スプリット」モード:その違いと使い分け

Wireless GO IIには、「マージ」モードと「スプリット」モードという2つの出力モードがあります。これにより、レシーバーからカメラや録音デバイスへ送信する際の、トランスミッターからの音声の処理方法を変更できます。 しかし、実際にはどのような違いがあり、どのような場合にそれぞれのモードを使うべきなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。 

「マージ」モードと「スプリット」モードの違い

「スプリット」モードでは、Wireless GO IIの各トランスミッターからの音声が、Wireless GO IIレシーバーの出力の左チャンネルと右チャンネルに「分割」されます。これにより、編集ソフトウェアで各チャンネルのレベルを個別に調整できるため、とても便利です。 たとえば、一方の話者がもう一方より大きな声で話していた場合、音量の小さいチャンネルを増幅して補正できます。

「マージ」モードでは、トランスミッターからの音声がミックスされます。 つまり、両方のトランスミッターの音声が、レシーバー出力の左右両方のチャンネルから聞こえます。これにより、ポストプロダクションが大幅に速くなります(追加の処理や編集を行わず、カメラの音声トラックをそのまま使用できるため)が、2つのトランスミッター間の相対的な音量を簡単に変更できなくなるため、柔軟性は低下します。

2つのモードを切り替えるには、レシーバー底面の両方のボタンを同時に長押しします。「スプリット」モードでは、メインディスプレイに2つの独立したオーディオメーターが表示されます。「マージ」モードでは、メーターが1つだけ表示されます。

「マージ」モードを使う場合
 

  • トランスミッターを1台だけ使用する場合 – たとえばコンピューターで講義やVlogを録音するなど、トランスミッターを1台だけ使用する場合は、「マージ」モードを有効にするとポストプロダクションをより迅速かつ簡単に行えます。
     
  • ライブ配信を行う場合 – ライブ配信でWireless GO IIを使用する場合、「マージ」モードにすると音声が中央に定位するため、より自然に聞こえます。
     
  • ポストプロダクションで編集を行わない(または最小限にとどめる)場合 – 動画をそのまま配信プラットフォームにアップロードできる効率的なワークフローを求めている場合や、ポストプロダクションでの音声編集に自信がない場合は、「マージ」モードを使うことで、手間をかけずに優れた結果を得られます。

「スプリット」モードを使う場合

 

  • ポストプロダクションで音声を編集したい場合 – 2台のトランスミッターを使用し、ポストプロダクションで音声を編集したい場合は、「スプリット」モードが最も高い柔軟性を提供します。ポストプロダクションでの音声の読み込みと編集については、以下をご覧ください。 
     
  • ステレオ録音を行う場合 - 2台のWireless GO IIトランスミッターをステレオペアとして使用する場合(たとえば、ライブ音楽の演奏を録音する場合)は、スプリットモードを有効にすることで、ステレオファイルとして出力できます。

ポストプロダクションでの「スプリットモード」音声の読み込みと編集 

「スプリット」モードでは、一方のトランスミッターの音声がカメラのステレオマイク入力の左チャンネルに、もう一方の音声が右チャンネルに録音されます。カメラから動画を編集ソフトウェアに読み込むと、音声は両方のチャンネルが同じトラックに含まれたステレオトラックとして読み込まれます。各トランスミッターの音声を個別に編集するには、ステレオトラックを2つのモノトラックに分割する必要があります。

例としてPremiere Proでこの操作を行う場合は、音声トラックを右クリックして「Duplicate」を選択し、音声トラックを複製します。これで同一のトラックが2つ作成されるので、各トラックに割り当てるマイクチャンネルを選択できます。

最初の音声クリップを右クリックし、「Audio Channels」を選択します。ここで、この音声トラックに使用するチャンネルを選択できます。このクリップの右チャンネルのチェックボックスをオフにして、「OK」をクリックします。これにより、1つの音声チャンネルだけを含むモノトラックが作成されます。

もう一方のトラックでも同じ手順を繰り返しますが、今度は左チャンネルの選択を解除します。「OK」をクリックすると、個別に名前を付けて編集できる2つの独立したモノ音声トラックが表示されます。この手順は、使用するソフトウェアによって多少異なる場合があります。 

この操作を行ったら、音声が自然に聞こえるよう、両方のチャンネルが中央にパンされていることを確認してください。この手順を省くと、各トランスミッターの音声が左または右のチャンネルからしか聞こえなくなり、不自然で聞き取りにくくなります。

Wireless GO IIの使い方について詳しくは、Learning Hubをご覧ください。