チャンネルと出力の設定
デフォルトのミキサー構成
RØDECaster Pro IIには、さまざまなデバイスやオーディオソースを接続するための9系統の独立した入力があります。マイク、楽器、その他のデバイスを接続する4つのコンボジャック、互換性のあるRØDE Series IVワイヤレストランスミッター(Wireless GO IIやWireless MEなど)とペアリングするための2つのワイヤレスレシーバー、コンピューターやモバイルデバイスをワイヤレスで接続するBluetoothチャンネル、SMARTパッドチャンネル、2台のコンピューターやモバイルデバイスを接続するデュアルUSB-Cインターフェースに加え、チャットアプリを接続する「Chat」という追加の仮想USB チャンネルも備えています。これはライブストリーミングなどの用途に便利です。
デフォルトでは、セットアップウィザードの手順中に別の設定を指定しない限り、これらのチャンネルは次のようにフェーダーへ割り当てられます。
- フェーダー1~4:XLR/TRS入力1~4
- フェーダー5:Bluetooth
- フェーダー6:SMARTパッド
- フェーダー7:USB 1
- フェーダー8:USB 1 Chat
- フェーダー9:USB 2
入力をフェーダーに割り当てる
ミキサーの設定を変更する方法はいくつかあります。セットアップウィザードの実行中に変更することも、フェーダー設定画面またはチャンネル設定画面から変更することもできます。
フェーダーのチャンネル設定画面にアクセスするには、フェーダーの上にあるボタンまたはレベルメーターの下にあるアイコンをタップし、設定の歯車アイコンをタップしてチャンネル割り当て画面を開きます。ここでは、そのチャンネルに割り当てる入力の選択、入力の割り当て解除、ステレオ入力のリンク、チャンネルのカラーコードの変更を行えます。チャンネルの設定が完了したら、緑色のチェックマークアイコンをタップして設定を保存します。入力を割り当てたい他のフェーダーについても、この手順を繰り返します。
フェーダー設定画面にアクセスするには、設定の歯車アイコンをタップしてから「Faders」をタップします(または、チャンネル設定画面の左下隅にあるフェーダーアイコンをタップします)。ここでは、タッチスクリーン上でチャンネルのアイコンを目的の位置へドラッグ&ドロップして、物理フェーダーおよびバーチャルフェーダーにチャンネルを割り当てることができます。これは、ミキサーの構成をすばやく簡単に変更する方法です。フェーダーアイコンをタップして、チャンネル割り当て画面にアクセスすることもできます。
ワイヤレスデバイスのペアリングと割り当て
RØDE Series IVワイヤレスデバイス(Wireless GO IIやWireless MEなど)をRØDECaster Pro IIにペアリングするには、ワイヤレスデバイスを割り当てたいフェーダーの上にある物理ボタンを押して、チャンネル設定画面にアクセスします。この画面には、スクロールして選択できるマイク、楽器、その他の入力オプションの一覧が表示されます。左にスクロールして「Wireless」オプションを選択し、「Pair New Device」をタップしてペアリングモードに入り、お使いの製品のペアリング手順に従ってワイヤレスデバイスを接続し、この入力に割り当てます。Wireless GO IIまたはWireless ME トランスミッターをペアリングモードにするには、各ユニットの電源がオンで、別のレシーバーとまだペアリングされていない状態で、電源ボタンを短く押します。この画面には、デバイスの接続状態、録音状態、ミュート状態、バッテリー残量が表示されます。
RØDE USB マイクの接続
USB-C - USB-Cケーブルを使用して、RØDE USB マイクをRØDECaster Pro IIのUSB 2ポートに接続し、追加のマイク入力として使用できます。
接続したら、USB 2チャンネルをフェーダーに割り当て、他のマイク入力チャンネルと同じように操作できます。チャンネル設定画面では、USB マイクに搭載されたプロセッシングを操作できますが、RØDECaster本体のチャンネルプロセッシングおよびエフェクトは適用されません。PodMic USB、NT-USB Mini、XCM-50 およびXDM-100では、マイク本体の物理ボタンを押してUSB 2チャンネルをミュートまたはミュート解除できます。
対応デバイス:
注
USB マイクで遅延ゼロのモニタリングを実現するには、ヘッドホンをマイクに直接接続する必要があります。その後、マイク本体のコントロールでヘッドホンのモニタリングレベルを調整できます。
物理フェーダーとバーチャルフェーダーの使用
RØDECaster Pro IIには、放送品質の物理フェーダー6本とバーチャルフェーダー3本が搭載されており、合計9系統の独立した入力を、すべて手元で自在にミックスできます。物理フェーダーは一般的なミキサーと同じように機能します。スライダーを操作するだけで、そのチャンネルのレベルを調整できます。フェーダーの位置は、ミキサーインターフェース上にリアルタイムで反映されます。
バーチャルフェーダーも物理フェーダーと同様に機能しますが、レベルメーターをタップしてからロータリーエンコーダーを操作することで、デジタルフェーダーをコントロールします。ロータリーエンコーダーを押すと、バーチャルチャンネルを簡単にスクロールできます。ロータリーエンコーダーを長押しすると、選択したバーチャルチャンネルがミュートされます。
プロのヒント
各フェーダーの「ユニティゲイン」は、実機ミキサーでは白いマーカー、バーチャルミキサーでは小さな矢印で示されます(デフォルトのレベルメーターモード時のみ)。これは入力レベルと出力レベルのバランスを取る際に役立ち、レベル設定時のよい出発点となります。フェーダーがユニティゲインに設定されていても信号がまだ小さすぎる場合は、フェーダーをさらに上げるのではなく、チャンネル設定画面でプリアンプゲインを上げてください。これにより、ノイズを最小限に抑えながら、適正なレベルの信号を得ることができます。
レベルメーター表示の変更
バーチャルミキサーでレベルメーターを表示する方法には、「Default」モードと「Broadcast」モードの2種類があります。「Default」モードでは、一定間隔でマーカーが表示されるため、レベルを簡単に視覚的に確認できるほか、ユニティゲインを示すマーカーも表示されます。「Broadcast」モードでは、レベルメーターにdBFS (デシベル・フルスケール)マーカーとゲインリダクションメーターが表示されます(そのチャンネルでコンプレッサーを有効にしている場合)。2つのモードを切り替えるには、「設定」に移動し、「表示」 > 「メータリング」で「Default」または「Broadcast」を選択します。
ミュートボタンの使用
RØDECaster Pro IIの各物理フェーダーの下にある赤いボタンは、ミュートボタンです。これにより、そのチャンネルの出力がミュートされます。3つのバーチャルチャンネルのミュートボタンには、レベルメーターをタップしてからミュートアイコンをタップするか、チャンネルを選択した状態でロータリーエンコーダーを長押しすることでアクセスできます。チャンネルがミュートされると、バーチャルミキサー上のボタンとフェーダーが赤く点灯します。
プロのヒント
チャンネルをミュートしても、プリアンプ段までは音声が入力されますが、出力には送られません。つまり、チャンネルをミュートした状態でもチャンネル設定画面でゲインレベルを調整できますが、音声を聞くことはできません。
リッスンボタンの使用
RØDECaster Pro IIの各物理フェーダーの下にある緑色のボタンは、「リッスン」ボタン(ソロボタンとも呼ばれます)です。これにより、他のオーディオミックスを含めず、1つのチャンネルの音声だけをモニターできます。3つのバーチャルチャンネルでも、レベルメーターをタップしてから耳のアイコンをタップすることで、この機能を使用できます。
リッスンボタンには、「フェーダー後リッスン」と「フェーダー前リッスン」の2つのモードがあります。切り替えるには、「設定」から「出力」>「リッスン」の順に選択します。
「フェーダー後リッスン」:「リッスン」が有効な場合、ヘッドフォンチャンネル1のホスト/プロデューサーは、フェーダーレベルでそのチャンネルを聴きます。
「フェーダー前リッスン」:「リッスン」が有効な場合、ヘッドフォンチャンネル1のホスト/プロデューサーは、フェーダー位置に関係なく、ユニティゲインでそのチャンネルを聴きます。
注
ソロにしたオーディオは、ヘッドホンチャンネル1のホスト/プロデューサーにのみ聞こえます。レベルメーターをタップしてから耳のアイコンをタップすると、3つのバーチャルチャンネルでもこの機能を利用できます。
注
リッスンボタンとミュートボタンを同時に押すと「バックチャンネル」モードが有効になり、ホスト/プロデューサーとゲストが「オンエア外」でコミュニケーションできるようになります。この操作はSMARTパッドにも割り当てられます。詳しくは「SMARTパッドの使用」セクションをご覧ください。
プロのヒント
録音時に使用しているすべてのチャンネルで、緑色のリッスンボタンを選択する必要はありません。これらのボタンは、ほかの音声を聞かずに特定のチャンネルだけを「聴く」ためのものです。すべてのチャンネルでリッスンボタンを選択すると、意図しない音声が録音される場合があります(たとえば、リッスンボタンですべてのアクティブなチャンネルをソロにしていると、別のチャンネルから音声が入ってきても、ヘッドホンではミュートされているため気付かないことがありますが、その音声は録音されます)。
出力を理解する
RØDECaster Pro IIには、合計10系統のオーディオ出力があります。これらは、4系統のヘッドホン出力とステレオモニター出力を含むアナログ出力に加え、Bluetoothチャンネル、内蔵microSD カードに録音されるオーディオ、3系統のUSB 出力を含むデジタル出力で構成されています。
デフォルトでは、メインミキサーの物理フェーダーおよびバーチャルフェーダーで設定したレベルによって、これらすべての出力に送られるオーディオミックスが決まります。ただし、これらの出力用にカスタムサブミックスを作成することもできます(下記参照)。これは、ストリーム、チャット、ヘッドホン、その他のオーディオ出力先に送るオーディオソースとオーディオレベルを完全にコントロールしたいストリーミング用途で特に便利です。双方向通信に使用するチャンネルでは、不要なエコーや遅延を軽減するため、出力構成をミックスマイナスに設定することもできます(詳しくは下記参照)。
カスタム・サブミックスの作成
任意の出力用のサブミックスを作成するには、メインミキサー画面右上の設定ギアをタップし、「Outputs」 > 「Routing」の順に移動します。ここには、10種類の各オーディオ出力がメニューに表示されます。設定する出力をタップし、画面上部で「Custom」を選択します。
レベル:スライダーのいずれかをタップし、ロータリーエンコーダーを使って、選択した出力のサブミックスにおける個々の入力チャンネルのレベルを上下に調整します。
リンク:各フェーダーの下にある「link」ボタンを使うと、そのチャンネルの音量レベルをメインミックスのレベルに連動させることができます。メインミックスのレベルは、メインミキサー画面の物理フェーダーおよびバーチャルフェーダーで設定します。初期設定では、すべてのチャンネルがリンクされています(中央にダッシュが入った白いリンクアイコンで表示)。このボタンをタップすると、サブミックス内のフェーダーのリンクが解除されます(中央にダッシュのない黄色いアイコンで表示)。
リンク中にサブミックスの個々のレベルを調整すると、メインミックスのフェーダーを基準としたオフセットレベルが作成され、フェーダー上の青いバーで示されます。つまり、メインミックスのフェーダーを調整すると、オフセットを維持したままサブミックスのレベルも増減します。リンクを解除すると、メインミックスで関連するチャンネルを調整しても、サブミックス内のフェーダーレベルは変化しません。
ミュート:リンクボタンの3番目のオプション(赤い「x」)を選択すると、このサブミックス内の関連するチャンネルがミュートされます。
注
サブミックス内のチャンネルでミュート設定を選択すると、その入力のフェーダーに設定していたカスタムレベルが解除され、メインミックスで設定されたレベルに戻ります。
メインミックスとミックスマイナス
「カスタム」設定に加えて、一部の出力では、出力ミックスに「メインミックス」(メインミキサー上の物理フェーダーとバーチャルフェーダーで設定したレベルをそのまま使用)または「ミックスマイナス」を選択することもできます。BluetoothおよびUSB 出力では、「ミックスマイナス」オプションはメインミックスと同じ設定を使用しますが、フィードバックやエコーを防ぐため、選択したチャンネルの入力(たとえば、USB 1の出力チャンネルではUSB 1の入力)を除外します。ミックスマイナスの詳細については、USB 接続およびオンライン通話者の接続に関するガイドをご覧ください。